2012年5月6日(日)、「第13回森の広場市民観察会」が開催されました。今年は例年にない積雪量で、事前の下見時には観察路にも残雪があり、予定日の開催が危ぶまれていましたが、それからの気温上昇などの影響で雪はほぼ消えていました。
当日は昼頃からの降雨が予想されるため、管理棟で行われる「生き物の解説」を後回しにして、野外観察から実行されました。消雪が遅かったため、地表の環境は早春の様相で、植物の生育状況も例年よりも遅れているようでした。観察できた植物は、キクザキイチゲ・スミレサイシン・カタクリ・ミズバショウ・ヒトリシズカ・オトメエンゴサク・オオバクロモジなどです。例年だと観察できるサンカヨウはやっと蕾がついた状態でした。今年の冬は、ウサギなどによる樹木の食害が目立ち、それについての詳しい解説も行われました。
野外観察を終え、管理棟に到着した頃から雨が降り出しましたが、スライドを使った「生き物の解説」の時間帯が一番激しかったようです。
11:30過ぎに予定の内容を終了し、解散となりました。
なお、今シーズンから主要な植物にネームプレートをつける事になりました。今回の観察会では準備の都合で充分な状態にはなっていませんでしたが、順次充実させていく予定です。